埼玉、茨城県で会社事務所などに侵入して窃盗を繰り返したとして、埼玉県警捜査3課と上尾署は20日までに、建造物侵入、窃盗の疑いで伊奈町学園1丁目、派遣社員の男（32）を逮捕した。県警はこれまでに窃盗など34件（被害総額約154万円）を確認、いずれも送検して捜査を終結した。

　送検容疑は2023年11月11日～今年2月7日ごろ、埼玉、茨城県の会社事務所や飲食店34カ所に侵入、現金約144万円とビニールケースやジャケットなど23点（計約9万8千円相当）を盗んだ疑い。「金に困っていた」と容疑を認め、盗んだ金は生活費や遊興費に充てていたという。

　同課によると、昨年12月ごろから上尾市で会社事務所やカフェなどの店舗で同様の手口の窃盗被害が相次ぎ、防犯カメラの映像などから2月29日に県警が男を逮捕していた。男は深夜から早朝にかけて上尾市や桶川市、伊奈町、茨城県ひたちなか市、水戸市を自転車や電車で移動し、事務所の扉などをバールで破り犯行に及んでいた。