埼玉新聞

 

<高校野球>浦和学院、昨夏王者に完封勝利 25日の春季埼玉県大会、花咲徳栄など登場 組み合わせは

  • 浦和学院―狭山ケ丘 8回まで投げて無安打無得点、13奪三振と好投した浦和学院のエース宮城

  • 坂戸西―埼玉栄 7回裏埼玉栄2死一、二塁、下田が右前に適時打を放ち、二塁走者花輪が生還する。捕手斎藤出

 (24日・県営大宮ほか)

 第2日は1回戦の残り8試合を行い、浦和学院が4―0で昨夏王者の狭山ケ丘に完封勝利。埼玉栄は坂戸西を3―1で退け、それぞれ2回戦に駒を進めた。

 正智深谷は2―1で市川越を下し、叡明は川越初雁に9―2の七回コールド勝ちした。

 25日は4球場で2回戦7試合が実施され、昨秋県大会8強の昌平、大宮東、春日部共栄、花咲徳栄、山村学園、川越東、川口市立が登場する。

■継投で昨夏王者を無安打無得点/浦和学院

 浦和学院はエース左腕宮城、右腕三奈木の継投で昨夏王者の狭山ケ丘を無安打無得点に抑えた。

 まずは2年生宮城が「真っすぐで押しながら低めに攻めた」と抜群の制球力を披露。それは数字でも示され、八回まで投げて四球はわずか一つだけ。奪三振も13と申し分のない内容に捕手の吉田瑞は「要求通りの球が来て、リードしやすかった」と納得表情だ。エースが試合をつくれば、九回は3年生三奈木が締めて勝利の女神を振り向かせた。

 背番号1は「四球を出してしまったから100点満点中、60点」と厳しく評価し、「次の試合も相手に流れを渡さない投球をしたい」と意気込んだ。

■意地見せられず短い春/狭山ケ丘

 狭山ケ丘は昨夏王者の意地を見せられず、短い春となった。平沢監督は「打たないと勝てないことを痛感した」と脱帽した。

 打線は相手投手の変化球に詰まらされ、外野への飛球も二つのみ。一つも安打を放つことができなかったが、夏を前に課題が明確になったことは収穫だ。関口主将は「夏に向けて打撃を修正した」と前を向いた。

■堅実守備でリズム築く/埼玉栄

 埼玉栄は坂戸西との接戦を制した。山田監督は「主将の塚本を中心によく試合をつくってくれた」とほほ笑んだ。

 昨秋は南部地区大会代表決定戦で浦和学院に敗れた。その試合で一回途中で4失点した主将でエース塚本がこの日は奮起した。「チームのために打たせて取る」と八回途中まで1失点の好投。打線も三回に先制すると五、七回も1点ずつ加えて2回戦に駒を進めた。

 背番号1は「守備からリズムをつくって攻撃につなげたい」と気を引き締めた。

■25日試合

【県営大宮】

▽2回戦

昌平―狭山清陵(10時)

【上尾市民】

▽2回戦

川越工―大宮東(10時)

春日部共栄―朝霞西(12時30分)

【熊谷公園】

▽2回戦

川越東―早大本庄(10時)

南稜―花咲徳栄(12時30分)

【所沢航空】

▽2回戦

大宮北―山村学園(10時)

川口市立―入間向陽(12時30分)

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