埼玉新聞

 

<高校サッカー>ベスト8が決定 武南は接戦制し、西武台は7得点大勝で準々決勝へ/関東埼玉県予選

  • 埼玉栄―武南 後半22分、武南の桜井が決勝ゴールを奪う

  • 西武台―国際学院 後半19分、西武台の市川(右から2人目)がハットトリックとなるゴールを決める

 (第3日、24日・西武台高校第二グラウンドほか)

 3回戦8試合が行われ、ベスト8が決定した。

 西武台は国際学院から7得点を奪い7―0と大勝した。武南は埼玉栄との接戦を制し1―0で勝利した。浦和南は成徳大深谷を延長戦の末2―1で下した。浦和学院は、PK戦で聖望学園を破った。正智深谷、浦和西、本庄東、立教新座も、それぞれ準々決勝へ進出を決めた。

■粘り強い守備、後半に勝負強さ発揮/武南

 後半に奪った1得点を守り切った武南が接戦を制した。内野監督は「厳しいゲームになると予想していた。よく勝ち切った」と、チームの頑張りをたたえた。

 前半は武南らしいパスワークで主導権を奪い好機を演出する。しかし、4回あった決定機を逃すと、後半から流れが一変。最終ラインと、前掛かりになったボランチの間を狙われ、押し込まれる時間が増える。

 粘り強い守備で失点を許さないと、後半22分に勝負強さを発揮する。左サイドを突破した中村のクロスを桜井がダイレクトで合わせ先制。桜井は「前半決め切れなかったので、決められてうれしい」と、殊勲のゴールを喜んだ。指揮官は「決定力不足という課題はあるが、先へつながる大きな勝利」と手応えをつかんだ様子だった。

■激しいレギュラー争い、強力攻撃陣を活性化/西武台

 7ゴールを奪い大勝した西武台が、ベスト8に進出した。守屋監督は「先制点が決まってからはリズムをつかめた。ボランチがセカンドボールを拾ってくれた」と、勝因を挙げた。

 スタメンには原田、武笠、吉野など昨年の主力が残り、新戦力も台頭。この試合でハットトリックを達成した市川もFWの1番手に名乗りを上げる。「9番の大畑の代わりだったが、結果には納得している」と、市川は胸を張った。激しいレギュラー争いが、強力攻撃陣を活性化させている。

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