勇気ある埼玉りそな職員、毎日記帳する客に声掛けると…「宝くじ当選した」 県警に通報、詐欺阻止
2021/04/26/00:00
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、浦和署は22日、埼玉りそな銀行北浦和支店の川添一彦副支店長(51)と佐藤嘉之融資課マネジャー(41)に感謝状を贈った。
同署などによると、3月10日午前9時、男性(66)が入店。2、3日前から連日、通帳記帳に訪れていたことから窓口担当の佐藤さんが声を掛けた。男性が「メールで2400万円の宝くじに当選した。口座に振り込むと言われたので確認に来た」などと話したため、特殊詐欺を疑い、川添副支店長が同署に通報した。
男性は宝くじを購入していないにもかかわらず、振込手数料として5000円分の電子マネーを購入するように指示されていたという。佐藤さんは「地域の皆さんのために、未然に防げて良かった」と笑顔を見せた。
同署の松本晃彦署長は「お客さんに声を掛けるのは勇気がいること。感謝してます」と功労をたたえた。