埼玉新聞

 

ウナギ弁当1200食、30分余りで完売 追加分もあっという間に さいたまで浦和うなぎまつり 大のウナギ好きも満足「口の中で溶けちゃう」

  • ウナギのかば焼きの実演に香ばしい匂いが漂う

    ウナギのかば焼きの実演に香ばしい匂いが漂う

  • たくさんの子どもたちでにぎわいを見せたウナギのつかみ取り

    たくさんの子どもたちでにぎわいを見せたウナギのつかみ取り=25日午前、さいたま市役所

  • ウナギのかば焼きの実演に香ばしい匂いが漂う
  • たくさんの子どもたちでにぎわいを見せたウナギのつかみ取り

 江戸時代から受け継がれる浦和のウナギのかば焼きを知ってもらおうと、第21回「さいたま市浦和うなぎまつり」が25日、浦和区のさいたま市役所東側広場・南側駐車場で開催された。ウナギを炭火で焼く香ばしい匂いに誘われるように、大勢の人々でにぎわいを見せ、追加分も含め、ウナギ弁当2400個が完売した。

 大のウナギ好きという会社員寺田亨さん(55)はインターネットで調べ、千葉県柏市から初めて来た。早速、弁当を頬張り「まず香りがいい。ウナギは肉厚で柔らかくて口の中で溶けちゃうぐらい、おいしかった」と満足げだった。

 会場ではウナギのつかみ取りも行われ、多くの親子連れであふれた。庭山知里さん(7)と蓮生さん(4)=浦和区=のきょうだいもつかみ取りに挑戦。「ぬるぬるしていたけど超楽しかった」「捕まえられてうれしい」と満面の笑み。父親の幸一さん(36)は「浦和といえば、やっぱりウナギ。ビール片手に食べるのが楽しみです」

 ウナギ弁当は、当日の混雑を避けるため、8日の午前10時からJR浦和駅東口駅前で引換券を事前販売し、1200食分は30分余りで完売。まつり当日は当初予定していた800食分に加えて、予想以上に人が並んでいたことから急きょ400人前の引換券を追加したが、あっという間に売り切れた。

 まつりは、ウナギ調理の実演、市内土産品や参加都市物産の販売、ステージショーも行われたほか、今回からマスコットキャラクター「浦和うなこちゃん」Tシャツ(2500円)と湯飲み(千円)の販売も本格的に始まった。

 市内のウナギ料理店でつくる協同組合「浦和のうなぎを育てる会」事務局長の大森克敏さん(53)は「毎回不安はあるが前売り券も完売し、すごくありがたい。毎年続けないといけない使命感があるので、もっともっと多くの人が楽しめるイベントにしたい」と力を込めた。

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