埼玉新聞

 

人気集めそう!希少なイチゴのビール 当面は量り売り中心、加須で31日から販売「おいしいビールができた」

  • 「おいしいイチゴのビールができた」と話す松澤宏幸さん(左)と大塚由貴さん

    「おいしいイチゴのビールができた」と話す松澤宏幸さん(左)と大塚由貴さん=加須市騎西の「加須麦酒」

  • 「おいしいイチゴのビールができた」と話す松澤宏幸さん(左)と大塚由貴さん

 クラフトビールの醸造販売を手がける加須市騎西の「加須麦酒(ばくしゅ)」が、31日からイチゴのビールを店頭で量り売りする。かぞブランド認定品同士の加須麦酒と同市大利根地域の「つるつきいちご」のコラボレーションで、人気を集めそうだ。

 加須麦酒は2021年7月16日に玉敷神社近くに創業した。営業は金曜日の午後4時~同8時までと、土・日・祝日の午後1時~同6時まで。店内で飲むことができ、専用瓶で量り売りをする。CEOの松澤宏幸さん(66)は「イチゴのビールは当面、量り売りが中心」と話す。

 つるつきいちごは、完熟果実に触れないようにつるを持って収穫される。鮮度が保たれる希少なイチゴとして知られる。イチゴ農家の大塚由貴さん(33)は「『大利根いちご組合』への出荷が終わった4月20日ごろから加須麦酒に提供させてもらっている」と紹介する。

 イチゴのビールの醸造は、今年で3年目に入った。松澤さんは「今回は、貴重な『つるつきいちご』を40キロぐらい使い、220リットルのビールを作った。イチゴを入れるタイミングが難しいが、うまくいった。とてもおいしいビールができた」と笑顔を見せる。

 大塚さんは「出荷が終わった後の『つるつきいちご』を有効に活用してもらい、うれしい。イチゴの香りがふわっとしていて、おいしい。ビールが苦手だという人でも、飲みやすいと思う」と絶賛している。

 問い合わせは、加須麦酒(電話090・8309・4275)へ。

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