埼玉新聞

 

吉永小百合さんが女医役の医療大作、埼玉・鴻巣で試写会 医療・介護関係者らを招待、会場は感動の涙に

  • 「まほろば診療所」の医療スタッフを演じる(写真左から)広瀬すずさん、西田敏行さん、吉永小百合さん、松坂桃李さん(C)2021「いのちの停車場」製作委員会

  • 第1部のトークショーに登壇したフリーアナウンサーの笠井信輔さん=13日午後、こうのすシネマ

 吉永小百合さんが初の女医役に挑んだ映画「いのちの停車場」の特別試写会(埼玉新聞社主催、テレコメディア特別協賛)が13日に、鴻巣市のこうのすシネマで開かれた。今回は埼玉新聞読者をはじめ、医療・介護関係者らを招待。会場は感動の涙に包まれていた。

 同作品は、昨年11月に急逝した東映の岡田裕介代表取締役グループ会長の遺作。物語は、吉永さんが金沢の「まほろば診療所」の在宅医療専門医に扮(ふん)し、患者だけでなく自らの父の介護を通じて「いのちのしまい方」に向き合う感動の医療大作となっている。

 岡田会長は、東日本大震災で被災したこうのすシネマのリニューアル開館を、鴻巣市の原口和久市長に依頼され、2013年7月に東映系の興行会社ティ・ジョイで引き受けたいきさつがある。今回はその縁もあり、追悼の意を込めての実現となった。

 第1部のトークショーでは、元フジテレビアナウンサーで、現在はフリーで活動する笠井信輔さんが登壇。「岡田会長は明るくて偉ぶらず本音で話してくれる方だった」と故人をしのんだ。笠井さん自身も悪性リンパ腫になった経験から、今回の作品について「誰にでもガンになる可能性がある。自分事として捉えていただいて、映画を通じて命と向き合ってもらえたら」と見どころを伝えた。

 映画「いのちの停車場」は21日に全国公開。

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