女性死亡…自宅で横たわった状態 異変を感じた姉、警察署へ行き「妹が死んだかも」警官が駆け付けて遺体発見 別室で倒れていた妹の夫を逮捕、その後なぜか不起訴に 夫は発見時、近くに刃物…流血うめき声
川越市の住宅で5月、高齢の女性の遺体が見つかった事件で、さいたま地検は6日、死体遺棄の疑いで埼玉県警川越署に逮捕されていた同市の職業不詳男性(69)を不起訴処分にした。処分理由は明らかにしていない。
■「妻が亡くなったのに」2人暮らしだった(以下、逮捕時の記事)
高齢女性の遺体を自宅に遺棄したとして、川越署は5月16日、死体遺棄の疑いで、川越市清水町、職業不詳の男(69)を逮捕した。
逮捕容疑は4月ごろから5月14日までの間、妻とみられる女性(69)を自宅アパートに放置し、遺棄した疑い。「妻が自宅で亡くなったのに放置した」などと容疑を認めているという。
同署によると、男から連絡を受けた親族女性が「妹の夫から妹が死んでいると連絡があった」と東入間署に届け出た。駆け付けた警察官が女性と負傷していた男を発見。女性に着衣の乱れはなく、目立った外傷も見られなかった。男は病院に搬送されたが軽傷だったという。
この部屋は、男とその妻(69)の2人暮らし。妻と連絡が取れていないことなどから、同署は死亡したのは男の妻である可能性が高いとみて、死因や身元などを詳しく調べている。
■うめきながら倒れ、近くに刃物(以下、初報記事)
5月14日午後11時59分ごろ、川越市清水町のアパート3階にある部屋で、60~70代ぐらいの女性が死亡しているのを、通報を受けて現場に向かった川越署員が発見。男性(69)も負傷して倒れており、救急搬送された。男性の命に別条はないという。
川越署によると、県内に住む70代女性に義弟の男性から電話があり、「妻が死んでいる」と告げられたため、アパートに行く途中の東入間署に同10時50分ごろ、「妹が死んでいるかもしれない」と届け出た。死亡した女性は6畳洋間の床に肌着姿で横たわっており、腐敗が始まっていたという。女性の着衣に乱れはなく、目立った外傷も見られなかった。男性は居室内で血を流し、うめきながら倒れていて、近くには刃物があったという。
アパートのこの部屋は、男性と男性の妻である女性(69)の2人暮らし。死亡していたのはこの女性の可能性があるとみて、同署で身元と死因を調べるとともに、男性の回復を待って事情を聴く方針。