埼玉新聞

 

「ひょう」いつ降ってくる? アプリで最大30分前にプッシュ通知 あいおいニッセイ同和損保がサービス開始 利用者の投稿でさらなる精度向上も

  • 【左】アラートのプッシュ通知【右】通知をクリックすると降ひょうエリアを地図上で確認できる(画面イメージ、あいおいニッセイ同和損保提供)

    【左】アラートのプッシュ通知【右】通知をクリックすると降ひょうエリアを地図上で確認できる(画面イメージ、あいおいニッセイ同和損保提供)

  • 【左】アラートのプッシュ通知【右】通知をクリックすると降ひょうエリアを地図上で確認できる(画面イメージ、あいおいニッセイ同和損保提供)

 あいおいニッセイ同和損害保険(東京都渋谷区)は、同社が防災と減災のために無償提供しているリアルタイム被害予測ウェブサイト・アプリ「cmap(シーマップ)」に、今月から降ひょうアラートサービスも加えた。近年、降ひょうによる災害が増加していることから、降ひょうの予測を通知し、アプリなどの地図上で可視化することで、事前の避難や被害回避策を講じることに役立てる。

 降ひょうをもたらす積乱雲は短時間で発達することが多く、精緻な予測が困難だった。同社と、スマホ向けコンテンツ配信を手がけるエムティーアイ(東京都新宿区)は2022年から降ひょうの事前検知に関する共同研究を開始し、降ひょう予測を可能にするアルゴリズムを構築した。降ひょうやゲリラ豪雨が予測されると、地点登録している利用者に最大30分前にアラートをプッシュ通知。予測エリアをアプリなどの地図上で可視化する。

 cmapは、台風や豪雨などの自然災害発生時の被災建物数などを市町村ごとに予測する世界初のリアルタイム被害予測ウェブサイト・アプリで、19年から無償公開され、誰でも利用ができる。

 今後は、利用者がcmapアプリに直接投稿できる機能を活用して災害発生状況を分析し、予測精度の向上をさらに図っていくとしている。

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