埼玉の「人口爆縮」課題…人手不足にどう備えるか 原油や原材料も価格が高騰…経営者にとって価格転嫁は
2024/06/08/10:41
埼玉経済同友会は7日、さいたま市大宮区内で2024年度通常総会を開会した。委任状を含め257人が出席。23年度収支決算、24年度収支予算など計4議案を承認した。
総会で戸所邦弘代表幹事は「今年度は『人口爆縮時代 万全を期して取り組もう!』をスローガンとして活動していく」とあいさつ。深刻な人手不足の問題に触れ、「埼玉県でもすでに人口減少が始まっている。この人手不足にどう備えるか、具体的に考え行動する一年にしていきたい」と語った。
また「ロシア・ウクライナ問題、イスラエル・ハマス問題など地政学リスクが増大し、世界経済にも大きなダメージを与えている」と指摘。「原油価格や原材料価格は高騰を続けており、企業経営者にとって価格転嫁は喫緊の課題だ」と述べた。
総会後には東京大学大学院経済学研究科・経済学部の柳川範之教授による「技術革新とこれからの経済構造」と題した特別講演が行われた。
埼玉経済同友会は県経済発展への貢献などを目的に発足。昨年、創立40周年を迎えた。