埼玉新聞

 

ファーストフードとは違う こだわりの手作りグルメバーガー 出身地を「バーガー」の中心に 世界大会にも出場、先駆者が地域を元気に

  • こだわりのグルメバーガーを作る渡辺貴広さん=羽生市中央5丁目の「ビッグバンダイナー」

    こだわりのグルメバーガーを作る渡辺貴広さん=羽生市中央5丁目の「ビッグバンダイナー」

  • こだわりのグルメバーガーを作る渡辺貴広さん=羽生市中央5丁目の「ビッグバンダイナー」

 羽生市三田ケ谷のキヤッセ羽生で5月6日、羽生バーガーフェスが開かれ、活況を見せた。主催者は、バーガービッグバンプロジェクト(Burger Big Bang pj)社長の渡辺貴広さん(55)。グルメバーガーの先駆者で、業界ではレジェンド的存在だ。

 3月28日に羽生市と「地域振興に関する連携協定」を締結。「バーガーのまち羽生」をうたい、フェスを行った。昨年6月、ジャパンバーガーチャンピオンシップ2023(横浜市)で優勝し、11月には世界大会(米テキサス州)に出場した渡辺さん。「日本一」の効果は絶大だった。

 「グルメバーガー有名店の店長も遠方から駆け付けてくれた」と振り返る。チャンピオンシップを争った東京都江東区の潮見SKIPPER'S社長、東条正寿さん(37)、都内に住むチャンピオンシップ実行委員長、中島輝行さん(37)の姿もあり、“バーガー仲間大集合”となった。

 渡辺さんは羽生市出身。30歳の時、都内でファーストフードとは違う、素材から手作りのグルメバーガーに力を入れた。三軒茶屋で店を19年間営業後、2021年に羽生市に戻った。昨年12月には同市中央5丁目に新店舗「ビッグバンダイナー」を開業した。

 バーガービッグバンプロジェクトでは、参入者の手助けもしてきた。「店を回ると、私から影響を受けたと話す店は多い」とほほ笑む。つながりは深まっていて、ビッグバンダイナーの存在感も高い。渡辺さんは「『バーガーの中心は羽生にあり』にしたい」と意気軒高だった。

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