埼玉新聞

 

痴漢や盗撮許さない! 昨年は456件の相談、中高生からの相談多く 6月は他の月よりも多くなる傾向 大宮駅で高校生と警察が防止キャンペーン

  • 啓発品を配って痴漢犯罪防止を呼びかける高校生ら=3日午前、さいたま市大宮区の大宮駅東西自由通路

    啓発品を配って痴漢犯罪防止を呼びかける高校生ら=3日午前、さいたま市大宮区の大宮駅東西自由通路

  • 啓発品を配って痴漢犯罪防止を呼びかける高校生ら=3日午前、さいたま市大宮区の大宮駅東西自由通路

 15日までの痴漢犯罪防止キャンペーン中に、痴漢犯罪の防止と鉄道利用者の安全を確保するため、さいたま市大宮区のJR大宮駅、東武大宮駅、ニューシャトル大宮駅で3日、県警鉄道警察隊や市内の高校生らが啓発品を配り、痴漢犯罪の防止を呼びかけた。

 県警によると、昨年寄せられた痴漢や盗撮の相談受理件数は456件で、中高生からの相談が多い。6月は痴漢の相談件数が他の月よりも10~20件ほど多くなる傾向があるという。

 キャンペーン前の出発式で、県警の坂本雅彦地域部長は「キャンペーンを通して痴漢は許さないという機運を高め、安心して安全に通勤通学できるように努めたい」と力を込めた。

 出発式では、昨年募集した痴漢犯罪防止ポスターの表彰式も行われた。最優秀賞1人、優秀賞2人が表彰を受け、3人は痴漢撲滅PR大使に任命された。

 最優秀賞を受賞した浦和第一女子高校2年の下坪凛々子さん(17)は「痴漢だけでなく盗撮も問題になっている。もっと周りを見て、困っている人がいたら気付いて助け合える社会をつくっていきたい」と意気込んだ。

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