埼玉新聞

 

浦和、FC東京と1―1 森脇がチーム救う同点ゴール 右サイドから好機演出、指揮官の狙いを表現

  • 浦和-FC東京 後半1分、浦和の武藤(左)がドリブル突破する

 (第2日、30日・埼玉スタジアムほか)

 6試合が行われ、浦和は終了間際に森脇のゴールで同点とし、FC東京と1―1で引き分けた。FC東京は首位から陥落し、大分に1―0で勝った広島と勝ち点11で並んだが、得失点差で2位。

■土壇場で粘り 森脇、ネット揺らす

 土壇場で粘りを見せた浦和が、FC東京と1―1で引き分けた。

 今季初めて4バックの布陣で臨んだ浦和は、後半30分にディエゴオリベイラのヘディングシュートで失点。同ロスタイムに左サイドでエベルトンのパスを受けた山中がゴール前へグラウンダーのクロスを通し、勢いよくスペースに走り込んだ森脇の左足シュートがネットを揺らした。

■「8割は山中」執念の同点弾/森脇

 0―1の後半ロスタイム、山中の左クロスに合わせてスペースへ走り込み、チームを救う同点ゴール。「8割ぐらいは山中選手の得点。それぐらい素晴らしいクロスだった」と、ゴールへの執念を実らせたハイライトを振り返った。

 試合を通して右サイドの高い位置から好機を演出し、4バックの布陣を試した指揮官の狙いをピッチ上で表現した。「きょうに限っては、チームの狙い通り。アタッキングサードに入ったところの質は、もっと上げていける」と充実感に浸った。

■節目飾る復帰、攻撃の起点に/武藤

 右足首のけがから復帰した背番号9がフル出場。J1通算200試合出場の節目も重なり、「たくさんの人に支えられてここまで来た。ピッチに立ってプレーできるのは、すごくうれしいこと。きょうが僕の開幕戦」とこみ上げる思いを口にした。

 豊富な運動量でボールを引き出して攻撃の起点をつくり、後半8分のシュートは惜しくもポストに阻まれた。「もう少し攻撃で何かできれば。相手の怖いところでボールを受けられるように」と反省も忘れなかった。

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