埼玉新聞

 

<新型コロナ>今年こそやりたかったが…埼玉の熊谷うちわ祭、山車の巡行など自粛 例年は75万人が訪れる

  • 2019年の熊谷うちわ祭

 熊谷市は25日、毎年7月20~22日に開催される八坂神社例大祭「熊谷うちわ祭」について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会情勢を勘案して主催者が検討した結果、昨年に続き山車・屋台巡行などの諸行事を自粛して、関係者による神事のみを行うと発表した。諸行事の自粛は昨年に引き続き戦後2度目。

 「関東一の祇園」と称される熊谷うちわ祭は江戸時代から続く八坂神社の祭礼で、例年は3日間で約75万人の観光客が訪れる熊谷市を代表するお祭り。八坂神社社殿と行宮(お祭り広場)で関係者による神事を行う。渡御祭、還御祭では、みこしは車で移動し、22日は行宮で年番送りを実施。各町区の山車・屋台の巡行やたたき合いは行われない。

 年番町荒川区の大総代富田満さん(61)は「今年こそ盛大にやりたかったが、このコロナの状況では仕方ない。神事では悪疫退散をしっかりと祈願したい」と話していた。

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