埼玉新聞

 

つばさの党・女性議員、何度も発言「宗教団体が集団ストーカー」…品位をおとしめた52歳、「懲罰」を検討へ 一転し謝罪「発言を深く反省。私と違う視点があることに気付いた」

  • 議場で懲罰動議に対する弁明を行う外山麻貴議員=14日午前、朝霞市議会

    議場で懲罰動議に対する弁明を行う外山麻貴議員=14日午前、朝霞市議会

  • 議場で懲罰動議に対する弁明を行う外山麻貴議員=14日午前、朝霞市議会

 朝霞市議会は14日の6月定例会で、「不穏当発言を重ね、議会の品位をおとしめた」などとして、政治団体「つばさの党」所属の外山麻貴議員(52)に対する懲罰特別委員会を設置した。代表ら幹部が公選法違反容疑で逮捕された同党を念頭に議員提出された議員のモラルや秩序など理念を規定した「政治倫理条例」と、議員らが刑事事件などにより逮捕などされた場合、議員報酬の差し止めなどをする「議会の議員の議員報酬等の支給の一時差し止め等に関する条例」の条例制定案などの討論の発言を指摘した。

 弁明のため登壇した外山氏は同日、「議会の名誉を傷つけるような発言を深く反省し、指摘されている発言は撤回し、謝罪したい。議会の品位をおとしめて大変申し訳なかった」と陳謝した。

 懲罰動議によると、条例制定案などの審議を巡り、外山氏は「これまで議員提出の条例はほぼ作られていない」「組織的な宗教団体による集団ストーカー被害がある」「市が人権侵害に当たる条例を数の力で通す」など議会などへの誹謗(ひぼう)や人権侵害に関わる発言を行った、としている。同市議会は10日、条例制定案2件のほか、昨年12月の市議会議員選挙で「特定の陣営が長時間にわたり駅前を独占したり、他党の批判を続けるなどの行為があった」などとして、市民から提出された「議員の秩序とモラルの議論を求める請願」を採択。これを受け保守系会派らが提出した外山氏に対する問責決議を可決している。

 問責決議などの審議の際、謝罪に関する発言はなかったが、発言の撤回と謝罪をしたことについて、外山氏は「動議を詳細に読み込んで、私と違う視点があることに気付き、支援者らも含めて検討して決めた。今後は指摘されるようなことはしない」と話している。
 

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