岩槻署は15日、さいたま市岩槻区の無職男性（83）が現金計1200万円をだまし取られたと発表した。

　署によると、10日午前11時ごろから数回、男性方に長男を装う男から「会社のお金を使って株を買った」「会社の監査があって、お金を埋めなきゃいけない」などと電話があった。誤信した男性は12日午後2時半～翌13日午後3時ごろ、2回にわたり長男に代わって自宅を訪れた男2人に現金600万円ずつ手渡した。男性は1人暮らしで、本物の長男が自宅を訪れた際に会話がかみ合わず被害に気付いた。

　受け子の特徴は1人目が「コサカ」と名乗る20歳ぐらいの男で、上下黒のスーツを着用したボサボサ頭。2人目は「ミズカミ」と名乗る30歳ぐらいの男で、上下黒っぽいスーツを着て小太りだったという。署が特殊詐欺事件として捜査している。