埼玉新聞

 

渡辺裕之さん、藤田朋子さんら登壇 ロシア版・忠犬ハチ公、日露共作で映画化 埼玉・大宮で公開記念あいさつ

  • 舞台あいさつする俳優の渡辺裕之さん(左)、藤田朋子さん(中央)、アナスタシアさん=さいたま市大宮区のMOVIXさいたま

 日本とロシアの共同製作映画「ハチとパルマの物語」の公開記念舞台あいさつが5月29日、さいたま市大宮区のMOVIXさいたまで行われ、俳優の渡辺裕之さんや藤田朋子さん、子役のアナスタシアさんが登壇した。

 この作品は、1970年代の旧ソ連時代、モスクワの国際空港に置き去りにされたジャーマンシェパード犬「パルマ」が空港に住み着き、毎日、滑走路で飛行機を見上げ、2年間も飼い主を待ち続けた、ロシア版「忠犬ハチ公」の実話を基に映画化。母を失った孤独な少年「コーリャ」との出合いがパルマの物語を紡ぐ。日本からも秋田県大館市を舞台に「秋田犬」も出演し、ロシアと秋田、過去と現在、国境と時空を超えた奇跡の感動作となっている。

 秋田犬の飼い主で夫婦役を演じた渡辺さんと藤田さんは、「コロナ禍だが、無事公開を迎えられて本当にうれしい。関係者の皆さまに感謝」と笑顔を見せた。アナスタシアさんは「秋田犬はかわいかったが抱っこしたら重かった」とエピソードを披露した。

 エグゼクティブプロデューサーとして映画製作に参加したセレモニー(さいたま市)の志賀司社長は「日本公開用の追加シーンの仕上がりにこだわった。文化事業を応援する姿勢を伝えていきたい」と話した。

 5月28日から全国で公開中。県内では同所のほか、MOVIX川口など7カ所で上映されている。ロシアでは3月に公開され、初日からの4日間で日露共作映画歴代トップの約40万人の動員数を記録している。

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