埼玉新聞

 

東京五輪中止訴え 埼玉の市民団体、知事に公開質問状 団体共同代表の病院職員「県内4会場の開催に疑問」

  • 東京五輪中止訴え 市民団体、知事に公開質問状

 東京五輪開催は新型コロナウイルス感染を拡大するとして、市民団体「オリンピックをやめて、県民のいのちをまもる埼玉の会」は3日、大野元裕知事への公開質問状を提出した。

 質問状では「県内の医療現場に対する考え」「五輪開催に対する意見」「県独自で国や関係者に五輪中止を求めることへの見解」「まん延防止措置により疲弊した地域経済を再生する施策」「コロナから県民を守るための知事としての判断」の5項目について、15日までに回答するよう求めている。

 埼玉協同病院(川口市)に勤務する同団体共同代表の辻忠男氏は、川口市でコロナのワクチン接種業務を行った。「接種予約ができないなど体制が不十分な中、県内4会場で五輪競技を開催することは大いに疑問」とし、「県民の命を守る立場として、知事が先頭に立って中止や延期を訴えてほしい」と話した。

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