埼玉新聞

 

<高校サッカー>昌平、覇権争いの中心に 高校総体県予選、6日開幕 大本命に待ったをかけるのは

  • 高校総体県予選の組み合わせ 会場、試合時間は非公開

  • 当たり負けしない体の強さと高精度の左足を兼ね備える昌平の荒井

  • 関東大会県予選で2度のハットトリックをマークした西武台の市川

 サッカーの全国高校総体県予選は6日、49校が参加して開幕。優勝校が本大会(8月14~22日・福井)の出場権を獲得する。覇権争いの中心はプリンスリーグ関東に参戦している昌平。大本命に待ったをかけるべく、4月の関東大会県予選を制した西武台、同準優勝の武南が名乗りを上げる。

 連動したプレスから多彩な攻撃を繰り出す昌平は、8強入りした前回の全国選手権でも活躍した荒井、平原、本間、篠田大輝・翼兄弟らタレントぞろい。U―16(16歳以下)日本代表候補で新1年生の小田もトップチームに名を連ね、層の厚さは群を抜いている。

 西武台は関東高校県予選の5試合で15得点無失点と安定した試合運びを披露。2度のハットトリックを含む7得点でチームをけん引したFW市川らの勝負強さに加え、原田、安木の両サイドバックが積極的な攻撃参加で相手を揺さぶる。

 短いパスでリズムをつくる武南はアンカー山田を起点に、前線のMF水野、FW桜井の突破力がチャンスを生み出す。主将のDF中村を中心とした守備も強固で、関東大会県予選では正GKが負傷離脱した穴を牧之瀬、小佐野がカバーした。

 一昨年の大会で昌平を破った正智深谷は寺田、大野を中心にピッチを広く使う攻撃に磨きをかける。課題の守備面を改善し、トーナメントでの強さを取り戻せるか。浦和西は攻守ともに運動量が豊富で強度が高く、ロングスローを絡めたセットプレーは迫力がある。

 関東大会県予選8強のチームでは立教新座と浦和学院が、順当に勝ち上がれば3回戦で顔を合わせる。浦和南も昌平相手に勝機を見いだせるチームだが、決勝までには難敵が数多く待ち構える。

 正智深谷への挑戦権を争う武蔵越生―成徳大深谷は1回戦の好カード。関東大会県予選で浦和東を破った三郷北も聖望学園相手にどこまで食い下がることができるか注目したい。

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