埼玉新聞

 

東武野田線で事故 埼玉・春日部の踏切、列車が車に衝突 近くの住人らが救出活動、車から子どもを外に出す

  • 事故が起きた踏切と現場に残された車=春日部市上蛭田、5日正午すぎ

 5日午前10時25分ごろ、春日部市上蛭田、東武野田線・アーバンパークライン八木崎―豊春間の踏切で、船橋発大宮行き上り急行列車(6両編成)が乗用車に衝突した。車に乗っていた男性(38)と女児(8)、男児(4)の3人が病院に搬送された。けがの程度は分かっていない。

 春日部署や東武鉄道によると、現場は豊春駅ホームから東に100メートルほどの踏切。豊春駅を通過する予定の急行列車が駅手前の踏切で乗用車に衝突した。搬送時、3人に意識はあったという。

 東武線は岩槻―春日部間で運転を見合わせ、上下線計46本が運休し、午後1時10分に再開した。乗員、乗客にけがはないという。

 現場は地域の住民が生活道路の一部として活用している小さな踏切。事故直後、事故を知った近くの住人が現場に駆け付け、車内から子どもを外に出すなど、救出活動に当たったという。周辺には消防や警察の車両が並び、人だかりができた。

 近くに住む70代女性は「ドスンという大きな音が聞こえた。50年住んでいるが、こんな事故は初めて。びっくりした。何でこんなことになったのか」と驚いていた。

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