埼玉新聞

 

【3分間の聴・読・観!(23)】どこまでも、鉄道ミステリー  楽しさを楽しいまま味わいたい

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 夏目漱石の「彼岸過迄」に鉄道ミステリーを思わせる場面がある。大学を出たばかりの敬太郎が友人須永の叔父に職の世話を頼んだところ、言いつけられたのは探偵まがいの用事だった。当時の東京を走る電車の小川町停留所で下車する黒い中折れ帽の男を見つけ、さらにその後2時間ほどの男の行動を報告しろというのだ。

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