絶景“秩父華厳の滝”ライトアップ、きょう27日から幻想的 高さ13メートルを流れ落ちる美しさ カラフル提灯、無料貸し出し 近くの広場でホタル飛び回る可能性
皆野町上日野沢の「秩父華厳の滝」で27日から、ライトアップイベントが始まる。赤色のチャートの岩肌を流れ落ちる清流と、木々の緑がライトに浮かび上がり、幻想的な世界が演出される。30日まで。約1・3キロ先の日野沢川ふれあい広場(旧日野沢小学校跡地)では期間中、ホタル観賞イベントを実施。星空の下、ゲンジボタルが元気に飛び回る光景が観られるかも知れない。
秩父華厳の滝は落差約13メートルの崖を直線的に流れる滝。栃木県日光市の「華厳の滝」に姿が似ているため、その名が付けられたとされる。滝つぼライトアップは、町観光協会が毎年夏と秋に実施し、今年で10年目を迎える。
ライトアップ時間は午後7時から同9時まで。会場入り口で無料貸し出しされるカラフル提灯(ちょうちん)を片手に散策すると、緑林と足元の灯かりが調和する。ツアー参加者(一人300円)は、滝つぼを間近で見ることができる。
日野沢川ふれあい広場(同町下日野沢)では、ホタル観賞が楽しめる。同協会は3月に、地元団体「日野沢の自然を愛する会」と協力し、ゲンジボタルの幼虫約400匹を日野沢川に放流した。日野沢地区はかつて、無数のホタルが生息していたが、2019年の台風19号以降、個体数が大幅に減少。ホタルが飛び交う環境を取り戻そうと、3年前からボランティアを募り、幼虫放流イベントを行っている。
町産業観光課職員は「放流の効果は徐々に現れ、ここ数日は午後8時半を過ぎると、50匹ほどのホタルが飛び交っている。目立ちにくい山林の暗闇にひそんでいることが多いので、会場の係員に気軽にスポットを訪ねてほしい」と話していた。
29日は同広場周辺で地元キッチンカーが出店。午後7時からは、日野沢大神社の神楽披露が行われる。
問い合わせは、町観光協会(電話0494・62・1462)へ。