埼玉新聞

 

女性が行方不明、家族が届出…警察犬“あんみつ号”15分で発見 自宅から300メートル先にいた女性、座り込んでいた…真っすぐ近寄った“あんみつ号”においをかいで、しっぽ振る ご褒美のボールに夢中

  • 行方不明者を発見し塚本署長(右)からボールを贈られたあんみつ号=27日、浦和署

    行方不明者を発見し塚本署長(右)からボールを贈られたあんみつ号=27日、浦和署

  • 行方不明者を発見し塚本署長(右)からボールを贈られたあんみつ号=27日、浦和署

 行方不明者の早期発見に貢献したとして、埼玉県警浦和署は警察犬オランジェット・オブ・シャイニングゴールド号(通称あんみつ号、ジャーマンシェパード、雌5才)と指導士の羽鳥文仁さん(42)、妻で所有者の羽鳥牧子さん(同)に感謝状を贈った。

 同署などによると、11日夜、さいたま市南区に住む70代女性の行方が分からなくなり、家族から行方不明者届が出された。捜索依頼を受けたあんみつ号が出動し、女性の靴のにおいを手がかりに自宅から約300メートル離れた場所で座り込んでいた女性を発見した。捜索開始から約15分での発見だったという。

 文仁さんは「あんみつは女性に真っすぐ近寄り、においをかいでしっぽを振った」と相棒の仕事ぶりを称賛し、暑さが厳しくなる今後について「犬は自分の体調を言えないので命の危険が伴う難しい条件になるが、普段からポイントを押さえて訓練し、市民の安心安全のために活動したい」とした。あんみつ号は同署から贈られたご褒美のボールに夢中になり、大喜びの様子だった。

 同署の塚本英吉署長は「この日は別の出動もあり、疲れている中、不明者を発見してくれた」と謝意を示し、「高齢者の行方不明事案は多い。地元の警察犬は現場急行が早く、頼もしく思っている」と話した。
 

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