秩父市宮側町の国道299号沿いにあるダイニング＆カフェ「TRAGHETTO（トラゲット）」。1983年まで稼働していた映画館「秩父国際劇場」を改装して2013年5月にオープンした。歴史ある木造合掌造りの広々とした空間で味わえる、お手頃価格のイタリアン料理は、地域住民や観光客に親しまれている。

　店主の上石有規さん（43）は都内の飲食店で約8年間、修行を積み、地元の秩父に戻ってきた。「27歳の時に右も左も分からないまま飲食業界に飛び込んだが、東京で多くの技術を学ぶことができた」と振り返る。

　石窯で焼き上げる本格ピザは定番として愛されているほか、コロナ禍に入って始めたオール800円（税込み）の弁当8種も人気を集めている。店の一押しは、「TRAGHETTOハンバーグ弁当」。九州のA5ランク黒毛和牛とスペイン産イベリコ豚の合いびき肉で作ったハンバーグは、上石さんこだわりの逸品で、店内でも味わえる。

　上石さんは「梁（はり）がむき出している天井高15メートルの雰囲気のある空間は、換気も十分で、店内でも安心して食事ができる。秩父に立ち寄った際には、気軽に足を運んでいただければ」と話している。

【メモ】トラゲット

　秩父市宮側町18の7（電話0494・22・6688）。現在の営業時間は午前11時～午後9時（弁当の受け付けは午前10時～午後3時）。年中無休。秩父鉄道秩父駅から徒歩3分、西武鉄道西武秩父駅から徒歩10分。