世界最高賞、秩父のベンチャーウイスキーが3年連続輝く 英の品評会で アンバサダー吉川さんも個人賞
2019/04/03/00:00
ウイスキーブランド「イチローズモルト」で知られる秩父市みどりが丘のベンチャーウイスキーが、英・ロンドンで行われた世界で最も権威のあるウイスキー品評会で最高賞を受賞した。同社が世界最高賞を受賞するのは3年連続となる。また、世界のウイスキー業界に著しい貢献を果たした蒸留所や人物などを表彰する「アイコンズ・オブ・ウイスキー」で、同社ブランドアンバサダーの吉川由美さん(37)が「ワールドウイスキー・ブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤー」も受賞した。
品評会は「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2019」。3月28日(現地時間)に行われ、同社の「イチローズモルト&グレーン ジャパニーズブレンデッドウイスキー リミテッドエディション2019」が、「ワールドベスト・ブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース」部門で、世界最高賞を受賞した。
同部門は大麦麦芽だけを原料にしたモルトウイスキーに、大麦麦芽のほかトウモロコシなどの穀物を原料にしたグレーンウイスキーを混ぜ合わせたブレンデッドウイスキーで、製造5千本以下が対象となる。同社のウイスキーは秩父と羽生、川崎の3種類の原酒をブレンドしたもので、品質とブレンド技術が評価された。同社は昨年も同部門、一昨年は「シングルカスクシングルモルトウイスキー」部門で、世界最高賞を受賞している。
「ワールドウイスキー・ブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した吉川さんは、同社の広報業務などを担当。「小規模な蒸留所だけど、2年連続で同じ部門で世界最高賞を受賞したことは自信につながる。個人で賞に選ばれるとは思っていなかったので、うれしかった」と話していた。