埼玉新聞

 

<新型コロナ>職域接種、埼玉で始まる 武蔵野銀行、会議室で500人接種 営業に支障出ぬよう調整

  • 初日は、約500人の従業員やその家族が接種を受けた武蔵野銀行=21日午前、さいたま市大宮区の同行本部

 新型コロナウイルスワクチンの職場接種や学生、教職員を対象とした大学接種が21日から始まり、64歳以下への一般接種が本格化する。県内では武蔵野銀行(さいたま市大宮区)や東京国際大学(川越市)などが実施。大学・企業の接種では、米モデルナ製のワクチンを使用。打ち手となる医療従事者と会場は自前で確保する必要がある。今後は中小企業や小規模大学での接種が進むかどうかが課題となる。県のまとめでは、21日午後3時時点で国への申請があったのは107団体に上る。

■武蔵野銀行

 さいたま市大宮区の本部内の会議室で実施。午前9時から午後4時半ごろまで、約500人の従業員らを対象に接種を行った。

 武銀では従業員とその家族など、約4500人を対象にワクチンを接種する計画。通常の営業をしながら接種を進めるため、業務に支障が出ないよう接種する人数や日時を店舗ごとに調整。1日当たり約500人に接種を行う。1回目の接種は7月1日まで土日含め9日間の日程で実施し、同月中に2回の接種を完了させる。従業員の接種は勤務扱いとしている。接種を受けたさいたま新都心出張所の野本千恵子所長(45)は「営業店には、高齢のお客さまも来店される。ワクチン接種できたことで、安心して業務に取り組める環境につながるようにしたい」と述べた。

 県内関連では吉見町に製造拠点があるコカ・コーラボトラーズジャパン(東京都)や、西武鉄道など傘下の西武ホールディングス(同)が職域接種を実施することを発表している。

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