来期の大河ドラマ、れきしクンがPR 大宮駅の催しに登場、埼玉県ゆかりの武将熱く語る 資料の発掘も期待
2021/06/27/00:00
熊谷市出身の歴史作家で俳優の「れきしクン」こと長谷川ヨシテルさんが26日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口イベントスペースで開かれた「東日本広域観光展」の催しに登場し、来期の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目が集まる県ゆかりの武将、比企能員(ひき・よしかず)や県央の比企周辺地区の歴史や見どころについて熱く語った。
鎌倉時代、源頼朝の死後に発足した集団指導体制「13人の合議制」の一人となった比企能員は平安から鎌倉時代にかけて活躍した武将。比企一族は、現在の比企郡一帯を領地としたことで知られている。
長谷川さんは比企一族が「比企能員の変」により北条氏に滅ぼされ、残された詳細な資料が少ないと説明。「大河ドラマで研究が進む」とも指摘し、放送で脚光を浴びることにより、詳細な資料が発掘されることに期待を寄せた。
一方で、同じ時代に活躍した畠山重忠の菅谷館跡(嵐山町)や、能員が復興したとされる岩殿観音正法寺(東松山市)など、ゆかりの史跡は今も地元に残されていることを解説。菅谷館跡は杉山城(嵐山町)、小倉城(ときがわ町)、松山城(吉見町)と合わせて「比企城館跡群」として国指定史跡となっていることにも触れ「地元ゆかりの先人に思いを寄せ、身近な史跡を巡っていただければ」と呼び掛けていた。