埼玉新聞

 

10万円支給も!がん患者支援へ 外見の変化に悩み、購入した下着やウィッグなど補助 さいたま市が受け付け開始 シャンプーなど対象外 過去5年以内に同種の補助を受けていないことなど条件

  • がん患者のアピアランスケア支援事業のチラシ(さいたま市提供)

    がん患者のアピアランスケア支援事業のチラシ(さいたま市提供)

  • がん患者のアピアランスケア支援事業のチラシ(さいたま市提供)

 治療による外見の変化に悩むがん患者の苦痛を和らげようと、さいたま市は1日からアピアランスケア支援の受け付け申請を開始した。アピアランスの変化を補うために購入したウィッグなどの医療用補整具の費用を補助し、治療と社会参加の両立を後押しする。

 心理的な負担を減らすとともに、療養生活の質向上と経済的負担の軽減を図るのが目的。市保健衛生総務課によると、補助の対象は今年4月1日以降に購入した補整具。補助率は5割で人工乳房は上限10万円、医療用ウィッグは上限3万円、補整下着は上限2万円を補助する。補助回数は人工乳房、ウィッグ、補整下着の区分ごとに1回限りで、申請期限は購入日から1年以内。付属品やシャンプーやブラシなどのケア用品、自作した場合の材料費などは対象にはならない。

 対象者は、申請時にさいたま市に住所がある人、がんと診断され治療が原因で脱毛や乳房切除に伴い医療用補整具を購入した人、過去5年以内に同市や他の自治体から同種の補助を受けていない人。申請受け付けは今月1日から開始されていて、申請書を郵送するか、市保健衛生総務課(市役所2階)に提出する。

 問い合わせは同課(電話048・829・1294)へ。
 

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