埼玉新聞

 

埼玉・大宮駅で長野の特産品を販売、常設店が開業 新幹線で果物など輸送「より新鮮な状態で食べて」

  • 大宮駅構内に開業した「信濃の風」=28日、さいたま市大宮区

  • 農作物の輸送も行う北陸新幹線

 JR東日本と同社のグループ会社で商業施設運営のステーションビルMIDORI(長野市)は28日、さいたま市大宮区の大宮駅構内に長野県産の農産物を中心とした特産品などを販売する常設店「信濃の風」を開業した。同県の主要産業である農業の活性化を軸とした地方創生事業として同店を拠点にPRに取り組む。

 開店当日、店頭に並んだのは、キャベツやニンジン、トマトなどの野菜や、篠ノ井地区で取れた皮付きのプラムや松代町産のアンズなど15種の農作物。北陸新幹線「あさま号」による一部農作物の輸送も行っており、傷みやすい果物などをより新鮮な状態で店頭に並べることができる。輸送は1日2回のペースで行われる。

 同店によると、プラムは傷みやすいため首都圏では加工された商品が流通していることが多い。酸味と甘みのバランスが良く、地元以外では手に入れづらいという。

 担当者は「長野のおいしい農産物を新鮮な状態で食べてほしいという思い。コロナ禍で観光に行きづらい状況の今だからこそ、この店を通じて魅力を発信していきたい」と話した。

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