埼玉新聞

 

新1万円札の発行を祝う 県庁七夕フェスティバル 渋沢栄一ゆかりの企業や地元企業がブース出展 七夕飾りの短冊にはユニークな願いも

  • 渋沢栄一揮毫の書「道徳銀行」の前で来場者と記念撮影する大野元裕知事

    渋沢栄一揮毫の書「道徳銀行」の前で来場者と記念撮影する大野元裕知事

  • 本庁舎南玄関前に設置されたササに短冊を飾る来場者=6日、県庁

    本庁舎南玄関前に設置されたササに短冊を飾る来場者=6日、県庁

  • 渋沢栄一揮毫の書「道徳銀行」の前で来場者と記念撮影する大野元裕知事
  • 本庁舎南玄関前に設置されたササに短冊を飾る来場者=6日、県庁

 渋沢栄一が肖像になった新1万円札の発行を祝おうと、さいたま市浦和区の埼玉県庁で6日、庁舎開放イベント「県庁七夕フェスティバル~栄一翁に願いを~」が行われた。

 渋沢栄一の偉業をしのぶ特設展示や地元企業などによる物販や体験ブースが設置され、約3200人が来場。来場者は短冊に願い事を書いてササに飾った。渋沢をまねてシルクハットとモーニングを着用した大野元裕知事も訪れ、来場者と記念撮影をするなどして、新1万円札をPRした。

 イベントは本庁舎南玄関前の屋外ブースと本庁舎内の一部で開催。屋外ブースには埼玉りそな銀行、サッポロビールといった渋沢ゆかりの企業や、渋沢栄一ビジネス大賞の受賞企業など計24団体が出展。福袋や県産農産物の販売も行われた。

 来場者らはブースを巡りながら、南玄関前のササに「海で遊べますように」や「一生、金で困りませんように」などの願い事を書いた短冊を飾っていた。母と来場した同市北区の女子児童(8)は「渋沢栄一が埼玉出身なのは知っていた。(1万円札の肖像になって)うれしい」と笑顔を見せていた。

 庁舎内では、埼玉りそな銀行による渋沢揮毫(きごう)の書「道徳銀行」の展示や日本銀行・国立印刷局のパネル展示、NTT東日本による旧渋沢邸「中の家(なかんち)」の仮想現実(VR)体験などが行われた。VRゴーグルを着けて中の家を見学した同市南区の田口美希さん(32)は「立体感があり、リアルで楽しかった。(中の家に)行ったことはなかったが、興味が出てきた」と話していた。

 このほか本庁舎中庭では県警音楽隊による演奏とカラーガード演技も行われ、来場者を沸かせた。

ツイート シェア シェア