小さな一歩!電車で目立つスカート変えて…制服ジェンダーレス化の声を全国へ さいたまの高校生徒会が活動
2021/06/30/00:00
制服ジェンダーレス化の声をさいたまから全国のキャンパスへ―。さいたま市大宮区の通信制高校「クラーク記念国際高校さいたまキャンパス」の生徒会本部役員4人が、制服のジェンダーレス化に向けて活動を始動している。
全国約50拠点のキャンパスを持つクラーク記念国際高校とその関連校では、ブレザースタイルの制服が指定されており、男子生徒は灰色のスラックス、女子生徒は水色のスカートを着用している。
「電車などでもよく目立つ水色のスカート。防犯上の理由からスカートを変えてほしいと思っていた」と制服ジェンダーレス化を発案した本部役員の2年生楠見有理さん(17)。その後、同じく本部役員で2年生の横田玲さん(17)、桑谷日菜さん(16)、福田彩華さん(17)とも話し合う中で「男子がズボン、女子がスカートと決められた中での生活に苦しんでいる生徒もいるのではないか」と意見を交わすようになったという。
まず取り組むのは、さいたまキャンパス内での制服ジェンダーレス化へのアンケートの実施。アンケートでは、賛成・反対だけでなく導入するとしたらどんな形の制服がいいかなどの設問も用意をし、アンケートを取りまとめた上で、全国へ展開していく予定だ。
4人は、「スカート・スラックスを選択するだけでなく、例えばガウチョスタイルのズボンを取り入れた『無性別の制服』を検討していくこともできると思っている。小さな一歩から大きな一歩を踏み出せるようコツコツと活動を進めていいきたい」と意気込んでいる。