<新紙幣、新時代。>栄一翁の想い継ぐ~(7) 深谷フラワークィーン「栄一翁の精神を受け継ぐ」
<新紙幣、新時代。>栄一翁の想い継ぐ~(7) 深谷フラワークィーン「栄一翁の精神を受け継ぐ」
2024年7月3日、ついに発行となった新1万円札の肖像となる渋沢栄一翁は、我々の故郷・埼玉県深谷市の出身です。
「道徳経済合一」や「論語と算盤」など栄一翁の精神は、変化に富む現代においても脈々と受け継がれ、多くの日本人がその魂に触れ、影響を受けています。
「新紙幣、新時代。~栄一翁の思い継ぐ~」では、地元深谷や栄一翁にゆかりのある皆さんに、栄一翁の残した「言葉」を選んでもらい、語っていただきました。
■「一人の楽しみは、決してその人限りに止まらず、必ず広く他に及ぶ」(「渋沢栄一訓言集」処事と接物)
私たちは29代目で3人体制。深谷商工会議所のみなさんの協力を得ながら、市内のイベントを中心に活動しています。今年は任期2年目の最終年ですが、栄一翁肖像の新札発行のタイミングが重なるという幸運に恵まれたことは、この上ない喜びです。
昨年深谷市内では、春の訪れとともに「ふかや花フェスタ」「ハンザワミライフェス」「おかべコスモス祭」「ハロウィン」とイベントが目白押し。その後も「ネギロック」や「ねぎサミット」など多くのイベントに参加させていただきました。全国的にもファンが多いふっかちゃんに負けないよう、深谷フラワークィーンの名が浸透するようにSNS等でも発信を続けていきます。
「一人の楽しみは、決してその人限りに止まらず、必ず広く他に及ぶ」。限られた任期の中で自ら楽しみ市民のみなさんと出会う一瞬一瞬を大切に、一人でも多くの方の記憶に残っていけたら…。そんな願いも込めてこの言葉を選びました。
青年となった栄一翁は、深谷に帰郷した際、貴重だったお米を食べさせてもらうのが忍びなくて野菜がたくさんの煮ぼうとうを「美味しい、美味しい」と好んで食べたといいます。相手を慮れる、そんな栄一翁の精神を受け継いでいけたらと思っています。
(2024年7月3日 埼玉新聞発行「新紙幣、新時代。~栄一翁の思い継ぐ~」より全文掲載)
■深谷フラワークィーン
(写真左から)矢﨑叶夢さん(深谷市出身)、佐藤絢音さん(熊谷市出身)、清水智美さん(深谷市出身)。2022年深谷商工会議所主催のオーディションで約4倍の倍率を通過して選ばれた。
第8回は7月11日(木)、深谷市渋沢栄一政策推進課の皆さんを配信予定です。
=埼玉新聞WEB版=