埼玉新聞

 

コロナ禍のうつうつ…クラゲでほぐして ガラスの表面削り、グラスにクラゲ模様描く 埼玉・久喜で作品展

  • クラゲの模様を描いたグラスを紹介する首藤睦子さん

 ガラスの表面を削り模様を描くサンドブラストという手法で加工したグラスを展示する企画展が7日まで、久喜市久喜北の開光山遍照院で開かれている。

 さいたま市中央区の作家首藤睦子さんが制作した作品約200点を展示、一部作品を販売している。今回の企画展でテーマに上げたのは「クラゲのこころ」。首藤さんは「ゆらゆらと流れに身を任せるクラゲに思いを寄せ、(コロナ禍で)緊張した心、うつうつとした気持ちをほぐしてほしい」と呼び掛けている。

 首藤さんはもともとアニメーションの仕事に携わっていた。体験教室でサンドブラストに出合い、25年にわたり、独自の世界を表現している。

 美術展での入選多数。文楽劇場や映画「この世界の片隅に」などでオリジナルグラスを制作するなど、幅広いジャンルで活動を続けている。

 高圧の砂をガラス材に吹き付け表面を削り、さまざまな模様を描く。作品は全て手作り。量産ができないため、完成するまでに数日かかることも多いという。

 午前11時~午後4時。入場無料。落語会(5、6日)などイベントも開催している。問い合わせは、遍照院(電話0480・22・6303)へ。

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