埼玉新聞

 

<新紙幣、新時代。>栄一翁の想い継ぐ~(10) 俳優・小林優仁さん「渋沢栄一と同じように世界で活躍を」

  • 「渋沢栄一と同じように、世界で活躍する俳優になりたい」と思いを話した俳優の小林優仁さん=東京都内

    「渋沢栄一と同じように、世界で活躍する俳優になりたい」と思いを話した俳優の小林優仁さん=東京都内

  • 「渋沢栄一と同じように、世界で活躍する俳優になりたい」と思いを話した俳優の小林優仁さん=東京都内

 2024年7月3日、ついに発行となった新1万円札の肖像となる渋沢栄一翁は、我々の故郷・埼玉県深谷市の出身です。

 「道徳経済合一」や「論語と算盤」など栄一翁の精神は、変化に富む現代においても脈々と受け継がれ、多くの日本人がその魂に触れ、影響を受けています。

 「新紙幣、新時代。~栄一翁の思い継ぐ~」では、地元深谷や栄一翁にゆかりのある皆さんに、栄一翁の残した「言葉」を選んでもらい、語っていただきました。

■「真似はその形を真似ずして、その心を真似よ」(「渋沢栄一訓言集」一言集)

 大河ドラマ「青天を衝け」で人生初のドラマデビュー。渋沢栄一の生涯のように、とにかく無我夢中で駆け抜けました。脚本家の大森美香さんにも背中を押していただき、「自分が渋沢栄一なんだ」と、自信を持って演じました。

 栄一役を演じた吉沢亮さんは、自分の走り方を観察して、ご自身の演技にも取り入れていただきました。まさに一心同体で役柄をつくり上げました。栄一の言葉にも「優れたものの魂を真似よ」とあるように、俳優としても、ひとりの人間としても、心の中で大切にしている思いを汲み取れる人になりたいです。

 深谷市は自分にとって「第二の故郷」。深谷ねぎやとうもろこし、煮ぼうとうなど美味しい食べ物がありますし、いつも市民の皆様に温かく迎えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。いつか「名誉市民」になれることを楽しみにしています。

 新1万円札の肖像として、生活の一部に栄一が無くてはならない存在になるかと思うと、本当にワクワクしています。お札の栄一を見た時に、少しでも自分のことを思い出してくれたらうれしいです。  将来は、栄一と同じように、世界で活躍する俳優になりたいです。栄一の魂を引き継ぎ、一人の立派な人間になれるよう、これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。

 「俺が守ってやんべ、この国を!」 

 (2024年7月3日 埼玉新聞発行「新紙幣、新時代。~栄一翁の思い継ぐ~」より全文掲載)

■こばやし・まさひと

 2011年4月25日生まれ。東京都出身。2021年、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)主人公・渋沢栄一役(幼少期)でドラマデビュー。その後、2023年の連続テレビ小説「らんまん」(NHK)主人公・槙野万太郎(9歳~12歳)役をはじめ、映画やドラマ、バラエティ、CMなど多数出演。一方でミュージシャンとしての顔を持つなど、マルチに活躍する。

=埼玉新聞WEB版=
 

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