【ワシントン共同】米東部ペンシルベニア州バトラーで１３日午後６時（日本時間１４日午前７時）過ぎ、選挙集会で演説していたトランプ前大統領が会場外から複数回銃撃され、右耳を負傷した。銃撃したのは同州在住の男トーマス・クルックス容疑者（２０）で、大統領警護隊（シークレットサービス）が殺害した。連邦捜査局（ＦＢＩ）は暗殺未遂事件として捜査し、動機を調べている。集会参加者の男性１人が死亡、男性２人も重傷を負った。

　ウィスコンシン州で１５日（日本時間１６日）、トランプ氏を大統領選の候補として正式指名する共和党大会が開幕する。直前の政治暴力に、国内外から非難の声が上がった。

　トランプ氏は命に別条はなく、党大会に参加する方向。ソーシャルメディアで「右耳の上部を銃弾が貫通した。大量に出血し、何が起きたか理解した」と説明した。

　米メディアによると、クルックス容疑者は警備が及ばない会場外の建物の屋根によじ登る姿が目撃されていた。警察はライフルを押収した。米メディアは屋根の上で倒れたままの容疑者の映像を報じた。