埼玉新聞

 

ムーミンバレーパークと協定 大規模災害時に駐車場を活用 県外から来る消防部隊の拠点に 消防署が隣接「体制を強化」 埼玉西部消防組合

  • 協定を結んだ(前列右から)埼玉西部消防組合の谷ケ崎照雄管理者、フィンテックグローバルの玉井信光社長、ムーミン物語の小幡匡志社長=飯能市小久保の飯能日高消防署

    協定を結んだ(前列右から)埼玉西部消防組合の谷ケ崎照雄管理者、フィンテックグローバルの玉井信光社長、ムーミン物語の小幡匡志社長=飯能市小久保の飯能日高消防署

  • 協定を結んだ(前列右から)埼玉西部消防組合の谷ケ崎照雄管理者、フィンテックグローバルの玉井信光社長、ムーミン物語の小幡匡志社長=飯能市小久保の飯能日高消防署

 所沢市など5市で構成する埼玉西部消防組合は、大規模災害発生時に隣接するムーミンバレーパーク(飯能市)の駐車場を県外の消防部隊が活用できるよう、飯能日高消防署で運営会社と協定を締結した。

 協定を結んだのはフィンテックグローバル(東京都品川区、玉井信光社長)とムーミン物語(飯能市、小幡匡志社長)。同消防署は県外からの緊急消防援助隊を受け入れる拠点になっている。協定により、隣接するムーミンバレーパークの駐車場を含めて約350台の駐車が可能。また、設置されている太陽光パネルで電気を供給し、資機材の充電などの支援活動に活用する。

 組合管理者の谷ケ崎照雄日高市長は、「1月に発生した能登半島地震では多くの方が被災され甚大な被害が出た。協定で大規模災害の受け入れに備えた体制を強化できた」とあいさつした。

 緊急消防援助隊は大規模地震や風水害など、災害の規模により市町村長が消防庁に要請する。県内で災害が起きた場合は近隣都県から緊急車両100台以上、隊員200人以上が応援に駆け付けることが見込まれる。

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