習いごとの入り口、たくさん用意 さいたまで小学生らに夏期限定講座、英語や線香花火づくりなど多彩に
コロナ禍で迎える2年目の夏休みを過ごす小学生らに、学校や家庭では体験することができない学びを届けようと、複合型スクール「学びの王国 NEWS」が夏期限定の講座を30以上を用意している。プログラミングを用いた木工や電子工作など多様な内容だ。同スクールは「講座を通して、子どもたちの成功体験までの過程を大切にしていきたい」と意気込んでいる。
「これは私が書いた作品」。そう言って自分の硬筆の作品を披露する子ども。その向かいの部屋では、英語の授業が行われる。さいたま市浦和区の「学びの王国 NEWS 浦和校」の風景だ。
子どもたちは少人数のクラス編成で、書道や英語、絵画造形などの講座が行われるこの教室の生徒は、余計なストレスを感じることなく自分の講座に参加する。NEWS取締役で浦和校室長の品田匡央さんは「子どもたちの居場所を大切にすることはもちろん、子どもたちの様子を講師間で共有するようにしている」と話す。
同様の形態のスクールを、浦和校以外に東京、バンコク(タイ)、台北(台湾)で6校を展開するNEWSは国大グループホールディングスのグループ会社。「子どもが未来を生き抜くために必要な6つの力」として、発想企画力▽自己表現力▽思考力&集中力▽計画実行力▽自己判断力▽情報力―を掲げる。
「子どもたちの興味関心はそれぞれ。さまざまな習いごとという入り口をたくさん用意することで、力をつけるきっかけを増やしたいと思っている」と品田さん。
講座で取り組む工作やオリジナル線香花火づくりでは繊細で難しい作業が出てくるというが、講師が手を出すことはないという。「どうしてできないのかを解決していくプロセスが将来に役立つ。そういったことを積み重ねてつかむ成功体験を子どもたちに経験してほしい」。次世代を生きる子どもたちのための教育が始動している。