埼玉新聞

 

人気!全国から注文 自動車マフラーなど製造、埼玉・川越のセキハラ 創業50年以上、熟練がとことん対応

  • オーダーメードで製作された美しい曲線のマフラー

  • ルーフテントベースなどの外装パーツが設置された車両

 自動車のマフラーや外装パーツの製造で高い技術を誇り、顧客の要望に沿ったオーダーメード製品に対応しているのが埼玉県川越市のセキハラ。コロナ禍にあっても全国から注文が寄せられており、児島唯菜社長は「ワンオフ(フルオーダー)によって、ユーザーのこだわりの一点物をご提供できる。ユーザーのご相談、要望にしっかり応えていきたい」と話している。

 自動車のマフラーをはじめ、ルーフテントベースやキャリアーなどの外装パーツを製造、販売している。既製品では満足できない顧客のこだわり、細かい要望に全て応えるオーダーメード製品で、日本車だけでなく、米国やドイツ、イタリア、フランスなどのあらゆる車種、希少車にも対応できるのが強みだ。

 創業から50年以上の歴史がある。製品は「SUXON RACING」のブランド名で知られる。コロナ禍にあっても首都圏にとどまらず、関西地方や東北地方などからも直接来社し、注文するユーザーもいる。児島社長は「SNSなどのネットを使って自社を紹介しているが、もっぱら口コミで広がってオーダーが入る。顧客全体の2割程度は女性」と傾向を話す。

 ベンダー(曲げ加工機)を完備しており、スタッフの熟練の技術に裏打ちされたクオリティーの高い製品を最短1日で提供できる。人気のマフラーは一般的な「リア出し」が主流の中、車体のサイドからも出すことが可能。マフラー音は高音や低音など顧客の要望にとことん応じる。車に合わせてレイアウトするパイプの曲線は車体の特性を加味しながらも芸術的である。

 細部は繊細な手作業が必要だ。金子英樹工場長は「車の特徴、性質をよく把握しなければならない。例えばマフラーは音だけでなく、形や見た目の美しさも問われる」と丁寧な仕事を心掛けている。

 本数にもよるがマフラーは数万円台から70、80万円台。最近ではアウトドア用のたき火台や回転テーブルなども製造、販売している。

■関原朗会長の話

 移りゆく時代の中、スピード感とトライアンドエラーの精神を持ち、一流の経営者になるべく、良き指導者を目指し、後世にマインドを伝えていく。異なる業種にも果敢にチャレンジしていきたい。

■所在地

川越市福田198の1

電話049・299・5083

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