埼玉新聞

 

<東京パラ>緊急宣言の埼玉、公道の聖火リレー中止 代替措置として無観客の聖火フェス検討

  • 大野元裕知事

 大野元裕知事は3日の定例会見で、19日に予定していた東京パラリンピックの聖火リレーについて、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言中であることから、公道走行を中止すると発表した。同日に朝霞市の朝霞中央公園陸上競技場で行う聖火フェスティバルを無観客とした上で、聖火ランナー141人が参加する代替措置を検討する。

 大野知事は会見で「意義とリスクを検討し、公道リレーの中止を判断した」としながら、聖火フェスはインターネット中継する予定で「実施形態は大きく変わったが、盛り上げたい。家庭で興奮と感動を共有してほしい」と述べた。

 県オリンピック・パラリンピック課によると、県選出ランナー57人を含む141人が朝霞市や幸手市など6市町7・7キロの区間を走る予定だった。飯能市や羽生市、横瀬町など17市町村で採火を行い、集火式や東京都に向けた出立式は同競技場で行う。約40自治体で予定されている聖火の展示「聖火ビジット」は自治体が中止しなければ実施されるという。

 7月の東京五輪の聖火リレーでは県内38市町で公道走行が行われたが、まん延防止等重点措置区域だった川口、さいたま市では代替措置が取られた。

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