廃校へ…行田の3小学校 来春からは新小学校が誕生 児童数が減「やむを得ない」「コミュニティー崩れる」
2021/08/06/00:00
行田市議会は臨時議会最終日の5日、児童数の減少に伴い市北部の北河原、荒木、須加の3小学校を来年3月末で廃止し、荒木小学校の場所に同4月1日から見沼小学校を新設する条例の一部改正案や関連予算案を賛成多数で可決した。議員提出議案で追加提案された一般会計補正予算に対する付帯決議案も全会一致で可決した。
市は2019年に市公立学校適正規模・適正配置の基本方針および再編成計画を策定。北河原小、荒木小、須加小、見沼中を再編して義務教育学校を設置予定だったが、地域の反発を受けて白紙となった。統廃合に伴い基本的には北河原小の児童は南河原小、荒木小と須加小の児童は見沼小に通学することになる。
臨時議会の賛成討論では「複式学級の解消につながり、やむを得ない」、反対討論では「子育てを中心とした地域コミュニティーが崩れる」といった意見が出た。
付帯決議は「より良い教育環境および地域との調和を確保しながら、学校の再編成を着実に実行すること」「学校の再編成に関する全市的な一貫性を保持しながら、児童および地域への対応に特例を設けることなく、平等かつ公平を保つよう制度の適切な運用に努めること」を求めている。