埼玉新聞

 

話題の「草加せんべいジェラート」、キャラメルのようなコクに食感ザクっ 草加の新名物なるか

  • 「草加の新しい名物になれば」と開発した「草加せんべいジェラート秘伝しょうゆMILK」=草加市中央1丁目の豊田屋

 草加市中央1丁目の老舗せんべい店「豊田屋」(豊田重治社長)は、鴻巣市のジェラート店と連携して「草加せんべいジェラート秘伝しょうゆMILK」を開発した。ひんやり冷たい「しょうゆ味」のミルクジェラートに、草加せんべいを砕いた「かけせん」をトッピングして食べる新感覚のスイーツで、今年3月の発売以来、話題を呼んでいる。

 開発のきっかけは、今年1月に同社の豊田浩史専務がかねてから交流のあった鴻巣市の大一米菓(大塚博貴社長)が経営する「ジェラート工房バンボラ」を訪れたことだった。浩史さんは「冬でも多くのお客さんがジェラートを買いに来ることに驚いた」といい、その後バンボラから冷凍庫を借りてテイクアウト用のカップ入りジェラートを販売することに。そこで「せっかくならオリジナル商品を作りたい」と、新商品の開発に取り組むこととなった。

 しょうゆ味のジェラートは、バンボラこだわりのミルクベースのジェラートに、せんべいの焼き上げに使用する豊田屋秘伝のしょうゆを混ぜ合わせたもの。しょうゆの配分量など何度も微調整を重ね、キャラメルのようなコクのある味わいを生み出した。さらに、豊田屋のせんべいを砕いた「かけせん」の味もジェラートに合うように調整。せんべいのザクっとした食感がアクセントとなっている。

 浩史さんは「幅広い年齢層の方に食べてもらえるよう、商品開発に取り組んだ。草加の新しい名物になれば」と話していた。販売価格は、カップ入りのジェラートと個袋に入ったかけせんのセットで1個500円(税込み)。草加市文化会館内の伝統産業展示室「ぱりっせ」では、1個600円(税込み)で販売。

 問い合わせは豊田屋(電話048・922・2611)。

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