埼玉新聞

 

<新型コロナ>ワクチン接種してカラオケ…感染 新クラスター発生、埼玉1227人感染 工場、学校も拡大

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは11日、新型コロナウイルスに感染していた1人の死亡と、新たに1227人の感染を確認したと発表した。県によると、感染者の内訳は、県発表が789人、さいたま市307人、川口市58人、川越市19人、越谷市54人。

 これまでに確認された感染者は6万9675人(チャーター便帰国者含む)、死者は858人(11日午後7時現在)。

 10日午後9時時点の重症者は102人、感染者の入院は1082人、ホテル療養555人、自宅療養1万1315人。退院・療養終了は5万1349人。

 県によると、変異株感染者は2~8日の1週間で3398人。いずれも海外渡航歴はなく、デルタ株に感染しているとみられる。変異株PCR検査実施率は48%で、陽性率は85・4%(前週73・8%)だった。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女677人。クラスター(感染者集団)関連では、県内障害者福祉施設で入所者2人が感染し、計27人になった。県内小中高校では10代女性の児童生徒6人が感染し、計16人になった。県内の食品加工工場では、同じアパートに住む外国籍の20代男性5人が感染した。会食関連では17人が感染したとみられ、そのうちカラオケを利用した70代男性1人はワクチン接種済みだった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~90代の男女307人。4日の290人を上回り、同市の過去最高を更新した。50、60代男性2人は重症、8人が中等症。年代別では20~50代が222人で約7割を占め、60~90代は計15人だった。緑区の保育所で保育士1人、3~5歳の園児11人の計12人が陽性だったとして、市はクラスターと認定した。施設名は非公表。対象者108人の検査で判明し、現在残りの4人が検査を予定している。他のクラスター関連では、陸上自衛隊大宮駐屯地で新たに自衛隊員7人の感染が判明、陽性者は計40人となった。

 川口市によると、80代の女性が8日に死亡した。感染が判明したのは、未就学児から80代まで男女58人。

 川越市によると、10歳未満~50代の男女19人の感染を確認した。

 越谷市によると、新たに感染が判明したのは、10歳未満~70代の男女54人。

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