埼玉新聞

 

埼玉にもある4年に1度の行事 きょう鶴ケ島で「脚折雨乞」 前日に群馬の神社で「戴水の儀」 街中を3トンの龍蛇が練り歩く 前回は新型コロナの影響で見送り8年ぶりの開催に

  • 持参した竹筒に雷電沼の御神水を頂く脚折雨乞行事保存会の横沢運治会長(右)=3日午前、群馬県板倉町の板倉雷電神社

    持参した竹筒に雷電沼の御神水を頂く脚折雨乞行事保存会の横沢運治会長(右)=3日午前、群馬県板倉町の板倉雷電神社

  • 持参した竹筒に雷電沼の御神水を頂く脚折雨乞行事保存会の横沢運治会長(右)=3日午前、群馬県板倉町の板倉雷電神社

 鶴ケ島市で4日に行われる伝統行事「脚折(すねおり)雨乞」の保存会は3日、群馬県板倉町の板倉雷電神社を訪れ、「戴水の儀」を行った。

 脚折雨乞は、4年に一度行われる江戸時代から続く降雨祈願の行事で、今年は新型コロナウイルスの影響で8年ぶりに開催される。竹と麦わらで作った長さ36メートル、重さ約3トンの龍蛇(りゅうだ)を300人で担いで市内を練り歩き、雷電池(かんだちがいけ)で解体する。

 戴水の儀は、龍蛇が入る前に雷電池に注ぐ御神水を、龍神がすむとされる板倉雷電神社境内にある雷電沼から頂く儀式。保存会を中心とした市内関係者ら35人が参加し、同神社の荻田和浩宮司によって執り行われた。鶴ケ島市の斉藤芳久市長、板倉町の栗原実町長も出席した。

 保存会の横沢運治会長は「今回は8年ぶりの開催となり、もろもろの障害はあったが開催まで持ってこれた。ぜひ一度ご覧いただきたい」と話していた。

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