大反響!実話を基に描いた少女漫画復刊 ソ連侵攻で生き地獄、満州引き揚げを題材…子どもに読ませたい
2021/08/15/00:00
今年は満州事変から90年。満州国には多くの日本人が移住し、敗戦で引き揚げる途中、その多数が命を落とした。越谷市の漫画家巴里夫(ともえさとお)=本名・磯島重二=さん(1932~2016年)は約50年前、引き揚げの惨禍を題材にした「赤いリュックサック」などの少女漫画を描き、「自分の子どもにも読ませたい」などという声から、近年復刊された。こうの史代さんの「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」など、日常の生活の先につながる戦争を先駆けて描いた巴さん。作品は半世紀たっても色あせることなく、今も読者の胸に響く。