<新型コロナ>自宅療養の男性死亡、同居家族が発見 男性に毎日自動で電話、体調の入力求めるも発見前日は
2021/08/20/00:00
県などは19日、新型コロナウイルスに感染した70代女性が死亡、新たに2170人が感染したと発表した。これまで最多だった14日の1800人を370人上回り、過去最多を更新した。1日の感染者数が2千人を超えるのは初めて。川口市では15日に死亡した50代男性が自宅療養中だったことが明らかになった。
県内の確保病床の使用率は18日時点で69・9%で、そのうち重症者用病床の使用率は73・3%と医療体制がひっ迫する状態が続いている。自宅療養者数は1万5280人で、これまでにない人数で推移している。
PCR検査の陽性率は、これまで最高だった4月の15%を超える水準になっており、10~16日では20%を超えた。1日の感染者から何人感染するかを示す実効再生産数は17日に1・173となり、県保健医療政策課は「減ってはいるが、1を超えれば感染拡大が続くので安心できない」と危機感を示した。
一方、県は川口市で50代男性が自宅療養中の15日に死亡していたと発表した。感染症対策課によると、男性の健康観察は14日午前9時に、川口市保健所から「県宿泊・自宅療養者支援センター」に引き継がれていた。同センターでは自動で1日に4回電話をかけ、体調の入力を案内していたが、14日の男性の記録は残っておらず、翌15日に男性が死亡しているのを同居家族が見つけた。
担当者は体調の記録が残っていなかったことについて「電話がかからなかったのか、入力できなかったのかは分からない」と説明し、今後の方針について「保健所と今後の対応を考える」と話した。
県内は2日から9月12日まで緊急事態宣言の対象地域となっている。