埼玉新聞

 

水の事故の未然防止へ 流れるプールを川に見立てライフジャケットの着用体験 「思った以上に安心感」「ぷかぷか浮いて浮き輪みたい」

  • 手脚を広げてライフジャケットの浮力で体を浮かせる体験をする参加者=さいたま市大宮区の大和田公園プール

    手脚を広げてライフジャケットの浮力で体を浮かせる体験をする参加者=さいたま市大宮区の大和田公園プール

  • 手脚を広げてライフジャケットの浮力で体を浮かせる体験をする参加者=さいたま市大宮区の大和田公園プール

 夏休みに入った7月28日、親子連れでにぎわうさいたま市大宮区の大和田公園プールでライフジャケット体験会が行われた。

 海や川で遊ぶ機会が増えるこの時期に、水の事故の未然防止を啓発するため、日本赤十字社埼玉県支部(支部長・大野元裕知事)が開催。プール来場者に、ライフジャケットを着用して水に浮かぶ体験への参加を呼びかけた。

 指導したのは、日赤のボランティアで水上安全法指導員5人。訪れた親子連れなどに、ライフジャケットの正しい着用の仕方や効果を発揮するための注意点を説明した。「ぶかぶかだと水の中で脱げてしまうので、ひもを体に合わせて締めてくださいね」と話す指導員のレクチャーを受け、参加者は自分の体に密着するようにライフジャケットを着けた。子ども用はすっぽ抜けを防ぐよう股ベルトを装着した。その後、実際の川に見立て「流れるプール」で体が浮く体験をした。

 初めてライフジャケットを着用したという大宮区の上田友紀さん(36)は「思った以上に安心感があった。流れの速い所は浮き輪だと怖いのでライフジャケットを購入したところ。着方を教えてもらえて、すごくいい機会になった。特に子どもには積極的に着用させたい」と熱心に話した。蒼颯くん(4)も「ぷかぷか浮いて、浮き輪みたいに楽しかった」と体験に満足そうだった。

 日赤県支部によると、この日行われた2時間の体験会で、大人と子ども合わせて80人が参加したという。

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