<新型コロナ>オンライン授業が準備不足、さいたま市教組が抗議「命を最優先にせず、教職員の負担大」
2021/08/26/00:00
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、さいたま市立学校で2学期から通常授業とオンライン授業を並行して実施することについて、市教職員組合(大沢博委員長)は25日、トップダウンの決定で準備期間が少なく、「子どもの命と健康を最優先にせず、教職員に過大な負担」などと市教育委員会の細田真由美教育長宛てに抗議書を提出した。
市教委によると、小中学校と特別支援学校は予定通り26日に始業式を実施。25日に保護者から希望を募り、27日からオンライン授業を開始すると各学校に通知した。
市教組は抗議書で、オンライン授業のための機材の設置や授業準備、保護者への説明など検討すべき課題が山積しており、課題解決のための十分な時間が確保されていないと訴えた。端末を使用した際の個人情報の取り扱いや端末を持ち帰った場合の補償問題なども課題として挙げた。
端末を受け取っていない教諭もおり、27日の実施を困難として延期を決めた中学校もあるという。