埼玉新聞

 

<新型コロナ>モデルナ製ワクチンに異物混入、埼玉も…ロット番号「3004667」 今後の予約は

  • 埼玉県会場でもモデルナワクチンに異物

 県は26日、新型コロナウイルスのモデルナ製ワクチンについて、県南部ワクチン接種センター(県浦和合同庁舎)で19バイアルに異物が混入しており、計46バイアル(460回分)が不使用のまま回収されると発表した。一方で、異物が確認されなかった6540人分は接種済みとした。

 使用中止の対象となるのは「3004667」「3004734」「3004956」の三つのロットで、県には「3004667」が供給されていた。接種を受けた人は接種済み証に貼られたシールでロット番号を確認できる。

 県ワクチンチームによると、薬剤師が薬液の解凍時などに目視で確認した際、1ミリ以下の黒い微粒子が混じっているのを発見。担当者は「チェック体制が機能し、異物を発見できた。ただ異物の影響は分からないので、接種を受けた人は通常通り経過観察し、気になる症状があれば医師に相談してほしい」と話した。

 大野元裕知事は26日の会見で「予約のキャンセルを行う必要はないが、(回収により)減る分は交渉していかなければならない」と話し、国などと協議する考えを示した。

 戸田市では該当するワクチン460バイアルのうち、接種済みが1633回分、未接種が2967回分あるとして、26日の接種を中止し予定者に電話で連絡を行った。

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