埼玉新聞

 

暑いほど甘くなる 埼玉有数のイチジクの産地・加須で出荷始まる 「出来は上々」例年より1週間ほど生育も早い 出荷は11月上旬ころまで続く 直売も人気

  • 「イチジクの出来栄えは上々」と話す若山和一組合長(右)と坂本君夫副組合長=8日午後、加須市中種足の種足野菜集荷所

    「イチジクの出来栄えは上々」と話す若山和一組合長(右)と坂本君夫副組合長=8日午後、加須市中種足の種足野菜集荷所

  • 「イチジクの出来栄えは上々」と話す若山和一組合長(右)と坂本君夫副組合長=8日午後、加須市中種足の種足野菜集荷所

 県内有数のイチジクの産地・加須市騎西地区で8日、甘さと適度に酸味がある特産イチジク「ドーフィン」の出荷が始まった。同市中種足の種足野菜集荷所には初日、ふっくらした赤褐色のイチジクが平均16個入る1.6キロ箱が337箱搬入され、熊谷市場と上尾市場に出荷された。

 騎西のイチジク栽培は1985年ごろ始まった。現在、21人の農家でつくる同市騎西いちじく組合が約3.7ヘクタールで栽培する。ナシと並ぶ騎西を代表する果物で、「かぞブランド認定品」として人気が高い。

 出荷作業では、若山和一組合長(77)や坂本君夫副組合長(75)らが出来栄えをチェック。若山組合長は「どれも出来は上々。出荷は順調で、出荷量も格段に多い。連日続く暑さはイチジクにとってはいいこと。暑くなるほど糖度が乗ってくる」と話した。

 例年より1週間ぐらい生育が早いのも今年の特徴。出荷作業は11月上旬ぐらいまで約3カ月間続く。一方、直売も人気で、JAほくさい騎西農産物直売所や組合員宅で行われている。

 問い合わせは、組合事務局があるJAほくさい騎西中央支店(電話0480・73・1121)へ。

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