埼玉新聞

 

<新型コロナ>入院先がない…埼玉・越谷市、重篤化防ぐ応急処置 呼吸苦ある自宅療養者、在宅で酸素投与

  • 入院待機者に酸素投与=越谷市

 越谷市は26日、新型コロナウイルス感染症の自宅療養患者のうち、呼吸苦などの症状がある入院待機患者を対象に、入院先が見つかるまでの応急処置として在宅で酸素投与を行う支援事業を開始すると発表した。

 市によると、陽性者のうち入院が必要と判断したものの入院先が見つからない患者に対し、重篤化を防ぐための応急処置として対応する。運営は同市医師会に委託し、医師会のコーディネーターが市保健所からの依頼を調整。医師が訪問診療やオンライン診療などで自宅療養者のフォローを行い、医師から依頼を受けた訪問看護師が在宅で酸素投与を行うなど対応する。

 市内でも感染者が急増する中、25日時点で約500人が自宅療養しているという。市保健所は「医療機関も逼迫(ひっぱく)している状況。市内の医療者と連携して体制を整備し、入院待機者の症状の重篤化を少しでも防ぎたい」としている。

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